ネットワークコマンドを使い始めたという方に、よく使う4のコマンドを紹介します。ネットワークの状態を確認するにあたり、ネットワークコマンドは必須のツールです。初心者はまずこの4つから覚えるといいかもしれません。
1. ping
pingはホストとの接続が正常に行われているかを確認するコマンドです。よくネットワーク機器同士の疎通確認といった表現をします。概要としてはコマンドを実行した機器から指定したホストへエコーを飛ばし、エコーが届けば応答を返すような仕組みです。
「ping 192.168.1.20」 のように「ping 【接続先のIPまたはホスト名】」といった感じで使用します。
2. tracert
tracert(Windows)は指定したホストにたどり着くまで、どの経路を通ったか出力するコマンドです。経路については通過したゲートウェイ(ルーター)ごとに記録し、目的地まで行くのに通過したルーターの情報を取得することができます。
「tracert goole.com」 のように「tracert 【対象のIPまたはホスト名】」といった感じで使用します。
3. ipconfig
ipconfigはネットワークの設定情報を調べるためのコマンドです。自分のパソコンに割り当てられたプライベートIPを確認する際などによく使用します。また、ゲートウェイやサブネットの設定もここから確認できるため、ネットワークに接続できない時にはこのコマンドから間違った設定になっていないかを調べたりします。
4. nslookup
nslookupは対象のDNSサーバーが正常に動作しているかを確認することができるコマンドです。指定したDNSに対してIPやホスト名を入力すると、IPに該当するホスト名、ホスト名に該当するIPを返してくれます。DNSの名前解決が正しく実施されているかを確認する際などでよく使用します。