Windowsのパソコンで使用できる、SMBプロトコルの概要と使い方を紹介します。
SMBは社内の共有フォルダや、複合機スキャンデータの転送などで幅広く活用できるため、ぜひ覚えておきましょう。
1. SMBプロトコルとは
SMB(Server Message Block)プロトコルは、主にWindowsで使用されるファイルを共有するための機能です。一般的には会社の共有フォルダで利用されます。
簡単にいうと、社員同士でエクセルやワード等のファイルを受け渡す際、メールやチャットで送るのが面倒(セキュリティ的にも良くない)なので、全社員が閲覧したり保存したりできるフォルダを作れるイメージです。
ファイルを共有するには、共有し合うパソコンやサーバーが同一ネットワークに接続されている必要があります。また、ユーザー認証機能も付いているため、ちゃんと設定すればセキュリティも高くなります。
2. 設定方法
SMBで接続するには、接続される側(データが保存されるパソコン)を決め、共有フォルダを作成する必要があります。本来なら、これがWidowsサーバーやNASに該当します。
今回はWindowsのPCで共有フォルダを作成し、他のPCからSMB接続させる設定を紹介します。
① 共有するフォルダを任意の名称・場所に作成し、そのフォルダを右クリックして「プロパティ」を選択
※今回は共有するフォルダをCドライブ直下に「共有フォルダ」という名称で作成しました。
② 共有タブで「詳細な共有」を選択
③ 「このフォルダーを共有する」にチェックし、「アクセス許可」を選択
④ アクセスさせるユーザーの追加とそのアクセス権を指定し「OK」を選択
⑤ 最初の画面で「OK」を選択
⑥ Cortanaから「システム」を選択
⑦ コンピューター名を控える
以上で共有フォルダ側の設定は完了です。コンピューター名は他のパソコンから接続する際に必要な情報となります。
3. 使い方
共有フォルダを作成したパソコンへ、他のパソコンからSMBで接続します。※事前に双方が同一ネットワークに接続されていることを確認してください。
① エクスプローラーのアドレスバーで「\\【コンピューター名】\【共有フォルダ名】」を入力
② 共有フォルダ作成時に指定したユーザー情報を入力し「OK」を選択
※「資格情報を記憶する」にチェックすると、次回以降は入力を省けます。
③ 共有フォルダへの接続が完了
後は複数のパソコンで同様の処理を実施します。これにより各パソコンで保存したファイルを同一の場所で共有することが可能です。