社内のファイルサーバーをAmazon AWSのEC2(WindowsServer)で構築する際に注意すべき4つのことを紹介します。
小規模な会社(30人以下程度)であれば、AWSでファイルサーバーを構築しても料金は月1万円もかからないことに加え、以下のようなメリットがあることを踏まえると、クラウドで構築した方が良いといえます。
・サーバー実機のメンテナンスをする必要がなくなる
・データのバックアップが手軽に実施できる
・災害や盗難等によるデータ消失のリスクを低減できる…etc
ですが、何も知らずに構築してしまうと後戻りできなくなることもあるため、今回はそういった状況にならないための注意点を書いていきます。
1. ドライブごとにEBSボリュームを分ける
ドライブごとにEBSを分けることで、バックアップがしやすくなります。ファイルサーバーはOSの設定が格納されたCドライブと、共有フォルダのデータが格納されたDドライブでの構成が一般的かと思います。ドライブを分けておくと、共有フォルダのデータ部分だけをバックアップすることが可能になります。
2. 社内LANとVPCをVPNで接続する
VPN接続することで、ファイルサーバーをプライベート環境として使用できるため、外部からの侵入を遮断しセキュリティが高まります。実施するためには、VPCに対応したルーターが必要になります。企業用で安価なものだとYAMAHAのRTX810あたりがいいかもしれません。
[amazonjs asin=”B005TC9B7M” locale=”JP” title=”ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX810″]3. 低ボリュームから始める
構築時は最低限のボリュームから始めます。EBSはボリュームを後から減らすことができません。また、確保した容量が大きいほど料金が高くなるため、余分にボリュームを取ってしまうと無駄なお金を払い続けることになります。詳しくはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
4. ファイルサーバーを営業時間だけ起動させる
稼働時間をできるだけ削り、利用料金を減らします。稼働している間に料金が発生するシステムであるため使用しない時間帯はインスタンスを停止させておいた方がいいです。インスタンスの起動・停止を自動で設定する場合、細かい作業が必要となりますが、設定に関する一連の流れをこちらの記事で紹介しているので参考にしてください。