AWSのEC2に自動で割り当てられたプライベートIPアドレスについて、「どのような仕組みなのか」「アドレスが変わることはあるのか」「変更することはできるのか」といった内容を紹介していきます。
1. 自動割り当てされたアドレスについて
EC2のプライベートIPはネットワークインターフェイス(AWSのドキュメントではENI「Elastic Network Interface」とも記載されている)で管理されます。
自動割り当てでインスタンスを作成した段階でeth0(初期のネットワークインターフェイス)が設定され、プライベートIPが紐付きます。内容はEC2のコンソールにて確認できます。
2. アドレスが変わることはあるの?
EC2に自動で割り当てられたプライベートIPアドレスは、インスタンスの停止や再起動等によって変わってしまうことはありません。
インスタンスを削除したタイミングでアドレスが解放されます。
3. OS側で固定IPの設定は必要?
特に必要ありません。プライベートIPの設定はネットワークインターフェイスで実施し、OS側はDHCPで運用することが推奨されているようです。
4. アドレスを変更することはできるの?
一度割り当てられたプライベートIPを変更することはできません。
異なるプライベートIPアドレスを使用したい場合は、新規でネットワークインターフェイスを作成し、インスタンスにアタッチさせることも可能ですが、以下の理由より推奨されていないようです。
・インスタンス内部のルーティングで問題が発生し管理が煩雑になる
・追加のネットワークインターフェイスをアタッチしても帯域が増えない