【AWS側の対策】EC2から送付されるメールが迷惑メールになる

  • 2018年10月8日
  • 2020年1月8日
  • AWS

 

EC2から送付したメールが迷惑メールになってしまう際、AWS側で実施できる対策を紹介します。それはEC2でメールを送信する際に必要となるDNS 逆引き申請を実施する事です。

1. DNS 逆引き申請とは

逆引きとはIPアドレスからドメイン名を調べることです。本来は正引きといってドメイン名からIPアドレスを調べています。すなわち逆引き申請とは、IPアドレスに対するドメイン名が調べられるよう全国のDNSに登録するための申請です。

なぜ逆引き申請が迷惑メールの対策になるかというと、メールのサービス(gmailやyahooメール)によっては送信元のIPアドレスに紐付いたドメイン名がない場合、迷惑メール(もしくは受信しない)として扱うといった設定になっているケースが多いからです。

また、この申請をすると自動的にメールの送信制限解除、ブラックリスト事業者からの解除等も合わせて実施するため、確実に完了させておきたい申請になります。

2. 申請方法

申請ページにアクセスし、入力が完了したら「Submit」で送信

・Email Address*:アカウントで登録したアドレス

・Use Case Description*:説明 ※例)Release mail transmission restriction(メール送信制限の解除)

・Elastic IP Address:EC2に割り当てられたIPアドレス

・Reverse DNS Record for EIP:「Elastic IP Address」に対応したドメイン名

 

申請後、2~3日程度でAmazonのDNSに登録されます。登録完了についてはメールが来るので気付けるかと思います。AmazonのDNSに登録後、各DNSに設定が反映されていきます。

まとめ

逆引き申請は以下のメリットがあります。

・EC2から送付されるメールが迷惑メールに分類されにくくなる ※完全ではない

・メールの送信制限を解除できる

・ブラックリスト事業者からIPが解除される

補足ですが、申請手続きでIPの登録されたドメイン名が存在しない場合は、事前にドメインのAレコードでIPアドレスを登録する必要があります。また、ELBを使用しているとドメインのAレコードにELBが指定されているケースが多いかと思いますので、その際はそのサブドメインを新たに作成し、AレコードでIPを登録するといいでしょう。